HOME ==> MENU ==> サウンドデコーダーの調整について                                                        2010.2.25

概  略
  • ロコとサウンドデコーダーのシンクロ問題
  • DCの場合でも搭載モーターやメカの具合で各ロコスタートするスロットルの位置が異なるはずです。パルス波で走行させるDCCでもやはりある程度このロコの差は発生します。

    ところが単体のサウンドデコーダーはスロットル目盛り1でサウンドが発生しそれを搭載したロコは上記の様に個体差があり、目盛り2や3でスタート事があるので、チャフ音をシュッシュとあげているのにロコは停止したまま、という状態が比較的多く発生します。ただ既製品のサウンド機はデコーダー自体をある程度調整してあるのでこのシンクロ問題は殆ど発生しません。

  • 走行+サウンド一体型
  • DCCサウンドデコーダーと呼ばれ一番機種の多いデコーダーです。CV機能も走行とサウンド系との割付もすっきりしていて、リセットも当然1プロセスで出来ます。
  • シンクロさせるには、スタートボルト(CV#2)を変更してスロットル目盛りでロコがスタートするようにします。
  • この種のデコーダーにはロコのモーターの回転を検出してサウンド発生をするらしく、大幅な音ずれは少ないと思います。
利点
  • 取付が簡単DCCレディー機ならピンに挿すだけでOK。またサウンド音自体を自由に入れ換えられる機種も登場。リセットも1プロセス
実際の製品
  • TUNAMI 、Lok,MRC,Digtrax

サウンド専用デコーダー

MRC1665, 1666

  • サウンド機能だけを搭載したデコーダーで、走行専用デコーダーと一緒に使われます。
  • シンクロさせるには、走行用デコーダーのスタートボルト(CV#2)を変更しスロットル目盛りでロコがスタートするようにします。セッティングには両方搭載したままで実施します。
  •  リセットは走行用とサウンド用とでメーカが異なるとCV番号、CV値が異なる場合があるのでその場合は勿論2プロセス必要になります。

    *ブロードウェーのBLUELINEに搭載されたサウンド専用デコーダーは何か仕掛け(モーターの回転を感知する機能)があるようで、ロコの発進が目盛り2や3でスタートしても、チャフはシンクロしますので、何種類かの走行用デコーダーと組合わせましたが、ほぼ完璧にシンクロしました。ただリセットには走行用デコーダーのマニュアル参照して下さい。DIGITRAXとは完全一致(CV8,8)

利点
  • 高機能な走行用デコーダーと組合わせる事で、BackEMF機能やライト機能が充実しDLの場合ストローブ・ディッチライトなどが使える。 汽笛・チャフ音等多数装備されているので色々な機種に対応可能
  • 貨車や客車内に搭載してサウンドの無いロコの後ろに繋いでサウンドを楽しめます。
  • ブルトレの電源車としても使えます。

各メーカーのリセット値

右の表は標準値です。

マニュアル紛失時の

参考にご使用を

メーカー

リセットCV番号とCV値

Lenz

CV8 = 33

NCE

CV30 = 2

Digitrax

CV8 = 8

LokSound (ESU)

CV8 = 8

Train Control System

CV8 = 8 or CV30 = 2

SoundTraxx: DSDLC, DSX
Tsunami (1)

CV 30 = 2
CV8=8

MRC (後期製品)

CV125 = 1

QSI

CV8=8

走行とサウンドをシンクロさせる
  • ノーマルDC(従来のDC)ロコだと、搭載しているモーターの性能やロコ自体のメカ状況により、動き出す時のスロットル位置が異なります。DCC機も全てノーマルDCロコにデコーダーを載せただけなので、動き出す時のスロットル位置が異なる。
  • DCCの場合、スタートボルトを調整する事で、スロットルを廻したら即(目盛1)ロコがスタート出来るようになり、各ロコ全てに設定すれば、運転の統一が出来ある意味で便利でしょう。
  • この設定が必須なのはサウンド付きデコーダーや走行デコーダー+サウンド専用デコーダーを後付で搭載した場合、特に蒸気はロコが停止ままでチャフ音が発生してしまっている様な時、サウンドの同期の為スタートボルトを調整します。
ロコスタートのポイント探し
  • 実際にロコがスタートするポイントはスタートした時のCabのスロットルの表示を見て確認します。

    このときのスピードステップは14,28,128の何処でも構いませんがそのデコーダーのマニュアルを参照しスタートボルトCV値の設定範囲に近いステップを使うのが適当でしょう。。

スタートボルトの設定
  • スタートボルトの設定には2つの方法があります。(数値に関しては使用のデコーダーのマニュアルを参照のこと)

    1.DCCシステムのプログラミング機能のスタートボルト(ST)

    2.CV値変更(CV#2)の何れかで設定します。

スタートボルトの設定値
  • スタートした時のCabのスロットルの表示数値の±1位の値をいれてみる。ここはトライ&エラーで
Back EMFデコーダーを使う
  • サウンド専用デコーダーならBack EMF付デコーダーと組合わせればほぼ問題なし。
  • Back EMFはモーターの回転を感知、自動的に給電を増やし回転させる機能なのでスロットル1でロコが発進するから、チャフと必ずシンクロします。合わない場合はメカの調整をすべき。
 
動輪の口径差の調整
  • 旅客用と貨物用では動輪の口径が違う為チャフ音の発生間隔が異なりますが、通常サウンドデコーダーにはこの調整機能(Chuff rate)を装備してますので、是非調整して見て下さい。
Chuff rate
  • Chuff rateがチャフ音の間隔の調整をするCVですのでマニュアルでCV番号とCV値の範囲を参照し、これもトライ&エラーでロッドの動きに合せて下さい。
4気筒(マレー、連接式)
Bigboyに代表されるシリンダー4個のものはChuff rateだけで対応するのは難しいが、SOUNDTRAXXやLok等は専用タイプが発売されている、またMRC0001665は汎用タイプだが4気筒機能を装備
NOTE
ロコのメカが良好な状態であることを必ず確認後デコーダーを搭載して下さい。
 
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